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help リーダーに追加 RSS NEC社団戦物語〜2001年の優勝争い

  作成日時 : 2001/10/28 21:51   >>

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加藤徹です。
2001年社団戦について、当時の辻さんのレポがありましたので、掲載します。
NEC将棋部員でも、初めて目にする方がいると思います。

我々のNEC−1チームに、今期、新たに美馬和夫、瀬川晶司の両名が加わった。
前述の2名に長岡俊勝、林隆弘を加えたアマトップクラスの4名が中核。更に、加藤徹、山本圭一、伊藤雅明、辻清治の県代表クラス4名が続く。
回を重ねるごとにチームとしての一体感が高まり、メンバ個々に充実感を味わっていた。
正直、今期はかなり上位に行けるとは思っていたが、ここまでやれるとは・・・が本音である。
#当時の成績表。

開幕前、他チームのメンバーと比較して我々のチームの実力は、「少なくとも3位以下。翔風館、スーパーゴールドの2強は抜けている」であった。
ただ、2強には劣るとは言え、強力チームは他にもたくさんいる。いくら2強と言えど、全勝や1敗で4日間を駆け抜けるのは、至難の技。
また、延べ4ヶ月4日間15戦という長期戦の中では、ハプニング〜メンバ欠場など〜もあるだろう。
その時、我々は、メンバーを8人揃えていることが、強みとなって生かせるはずだ。
「何が起こるかは、最後まで分からない」
そう思っていた。

1日目、スーパーゴールドに2−5と実力差を見せつけられたが、翔風館に4−3勝ち。
優勝候補の一角を切り崩し、混戦の予感。上位チーム相手に、3勝1敗と上々の滑り出し。

2日目、オール東大やリコー相手に、望外の4連続6−1。
スーパーゴールドが破れたため、我々が、勝ち点で並ぶ翔風館を勝数で抑え、首位に立つ。
1、2日目ともに予想以上の出来。優勝の望みが出てきた

3日目、危機を感じた翔風館が、実力を見せつける。
強豪相手の4試合を全て6−1勝ち。
我々のチームが2日目で演じた「4連続6−1」を、同じ相手チームに、いとも簡単に繰り返してみせた。
勝ち点は並んだままだが、逆に勝数で3差をつけられ、首位を奪い返された。

最終日、第1、2試合ともに7−0と突っ走る翔風館。
5−2、5−2の我々は、勝数で大差をつけられ、優勝するには、翔風館の負けを期待するしかなくなった。
最終戦、翔風館は、2強の一角スーパーゴールドとの対戦。
他力本願ではあるが、その他力は、鈴木純一、秋山太郎、渡辺健弥を中心に据えるスーパーゴールドだけに、我々の優勝の目は十分ある。
試合開始前、虫のいい話だが、スーパーゴールドさんに、是非、翔風館を破ってくれるようお願いに行く
瀬川などは、翔風館戦のオーダーをアドバイスしていた。
#翔風館vsスーパーゴールド戦の写真。

しかし、その前に我々が勝たないと意味がない。
13勝1敗での最終戦。これに勝って14勝1敗なら、チームとして満点に近い誇れる成績。
しかし、(欲張りだが、)2位では満足出来ない。なんとしても優勝したい。
私も、また、チームの誰もが、複雑な気持ちで、最終戦の光OKACHI戦に臨んだ。
#NEC−1vs光OKACHI戦の写真。

光OKACHI戦、下4試合は、3将から順に、林、美馬、山本勝ち、辻負けの3−1。
残るは、大将戦から、瀬川×塩津さん、加藤×宮崎さん、長岡×池田さんの3試合。
これは、普通NECの勝ちパターン。瀬川・長岡の2人が揃って負けることは、通常ありえないからだ。
私も、自分が早々と負けて申し訳ないという気持ちはあったが、まさかチームが勝ち点を落とす瀬戸際に立つとは全く思わず、スーパーゴールドの応援に行っていた。
今年のアマ名人、かつ、朝日アマ挑戦者の長岡。他の大会でも殆んど勝ちまくっている。
一方、本戦で先崎八段に敗れたものの、銀河戦でプロに7連勝してBEST8に残った瀬川。社団戦もここまで14連勝と15戦全勝の快記録を手中に収めようとしていた。
この2人が敗れるとは・・・!
一瞬、自分の敗戦の重さに気づき、真っ青になりかけた。
このチームの危機を救ったのが、この日2連敗と不振の加藤であった。
4年前の朝日アマ挑戦者の宮崎氏相手に、真っ向から、堂々と、渡り合った。

第1図、厚みは勝るが駒不足気味の加藤が、▲7四歩とした局面。
画像

第1図以下:△5五歩▲5四歩△6二桂▲6三銀△5四桂▲同銀成△5一香(第2図)

△5五歩とされれば、▲5四歩は攻防で味が良い。
対して宮崎氏は△6二桂。一見、変な手だが大技を狙っている。
本譜の通り進んで、△5一香までが宮崎氏の読み筋。
桂をタダ捨てしても、5一香の味が良いと見ている。加藤ピンチ!!
画像

第2図以下:▲4三成銀△同玉▲7三歩成△2四角▲3五歩△5六歩▲3六桂(第3図)

加藤は、しっかり読んでいた。
△5一香に対し、ノータイムで▲4三成銀を着手すると、宮崎氏の顔色が変わる。
宮崎氏の大技に対し、▲4三成銀〜▲7三歩成と、見事なカウンターで応戦してみせた。
第3図、▲3六桂が打てては、完全に先手のペースだ。
その後も緩まず寄せて、宮崎氏から大金星を上げた。
画像


結局、翔風館は、スーパーゴールドとの最終戦を4−3で勝ち、優勝。
我々のNEC−1チームは、勝ち数7差の2位に終わったが、翔風館と同星の14勝1敗でフィニッシュしたことは、大きな自信となった。
#2位の記念撮影。

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